面接がなかなか通らなかったり、そもそも面接にたどり着けないとしても諦めるのはまだ早いです。
就活がうまくいかないのは、企業が求めている人物とあなたの間に何かしらのギャップがあることが原因です。
この記事では、フリーターからの就活がうまく行かない時、どのような手段でギャップを埋めていけばいいか具体的に解説します。あなたの状況に当てはまりそうなものがあれば参考にしてみてください。
住む場所を変えることも検討する

就活がなかなかうまく行かない要因のひとつとして、目指している業界や職種に関する仕事が、そもそも住んでいる地域に少ないことで激戦になっている可能性が考えられます。
フリーターからの就職を考えた場合、未経験OKの募集を中心に受けることになりますが、未経験OKというのは需要はあるけど人材が足りてないので、たとえ未経験でも、チャレンジしてくれる人がいるなら会社でコストをかけて育てることになったとしても人材を確保したいという背景があるから。
逆に言えば、その仕事ができる人材が多い分野だったり、会社側に育てる余裕が無い場合は、即戦力や経験者を募集します。
ここでポイントとなるのが、住んでいる地域によって募集している仕事の数や業界もぜんぜん違ってくるということです。
例えば、IT系なんかは東京を中心とした首都圏に仕事が集まっているので、その分未経験者を募集する企業も多く、チャンスを得られやすいです。
一方で、地方でIT系の仕事を始めようとすると、なかなか募集も少なく、あったとしても経験者を求めているところが多く、なかなかスタートラインにすら立てなかったりします。
極端なことを言えば、仕事があるところへ移り住む覚悟さえあれば、仕事を探すフィールドが日本全国になるので、未経験OKの枠を勝ち取る確率がグッと上がることになるでしょう。
一度経験を積んでさえしまえば、経験者枠の募集にも応募できるようになるので、修行だと思って一旦は住む場所を妥協するという戦略もあります。
待遇を妥協して、実務経験を積むことを優先にする

アルバイトや契約社員、派遣社員など、確実に手が届くところで一旦その分野の経験を積んでから正社員を目指す方が近道という場合もあります。
なぜなら、就活では資格や学歴以上に実務経験がすべてというところも多く、特に、大学や高校を卒業する時点でする新卒就活と違って、多くのフリーターは中途採用枠で就活をすることになるからです。
新卒就活はその人の学生時代の取り組みから、入社後成長して使える人材になりそうかを測るポテンシャル採用であるのに対し、中途採用枠は基本的には、すでに他社で実務経験を積んでいることを前提に採用を決めることが多く、未経験者はかなり厳しい戦いを強いられることになります。
こういった理由から、もし経験が足りないことで正社員枠の不採用が続くようであれば、アルバイトでも派遣社員でもでもなんでもいいので、とにかく実務経験を積むことを最優先にしてスタートラインに立つという方法をとるのがいいでしょう。
残業時間や年収などの労働条件を妥協して正社員を目指すという方法もあります。
実務スキルが身につくまでの間は、修行と思って低い条件を受け入れて、次の転職でステップアップを狙う方法です。
スキルアップや資格取得

目指す職種によっては、スキルや保有資格を重視するところもあるでしょう。
特に求人情報の「応募資格」の欄に、具体的な資格名やスキルが書かれている場合は、その資格やスキルを持っていることが選考のスタートラインということです。
ちなみに、私がオフィスワークを志望する上でよく聞かれたのは、Word・Excel・PowerPointは使えますか?という質問でした。Wordは書類作成、Excelは管理表などの作成、PowerPointはプレゼンなどの資料作成で使うので、ホワイトカラー職では必須のPCスキルだったりします。
このようなPCスキルであれば、パソコンを買って、必要なソフトを買って自己学習でも教材でもいいので身につけるようにしましょう。
また、資格に関しては前提知識として必要な場合と、独占業務の免許として必要な場合があります。
例えば、経理業務であれば簿記の知識が前提知識になるので簿記○級以上が応募資格になっていたり、弁護士や司法書士などであれば、資格自体がその業務を行うための免許となっているので、免許の保有者であることが応募の条件になるということです。
他にも研究職などの高度な仕事を望む場合は、どうしても専門科目をきちんと履修した証明である大卒資格が必要な場合もあります。
いずれにしても、スキルアップや資格取得はまとまった時間やお金が必要になりますが、どうしても望む職に就きたいのであれば覚悟して取り組むしかありません。
その場合でも、まずはそこに近い仕事をやりながら目指すなど、とれる戦略はいろいろあります。
特にスキルアップや資格取得に関しては、必ずしも成功するとは限らないので、失敗した場合の身の振り方も考えながら取り組むようにしましょう。