そもそも、なぜ働かなければいけないのか?
働かなくていいなら、こんなに楽なことはないですよね。分かります。
私だって仕事しなくていいなら、毎日好きなことをしてのんびり過ごしたい!
でも、残念ながら世の中はそういう仕組みにはなっていません。
誰もが仕事から逃げることができない理由は大きく2つ。
1つ目は、社会がそれ(労働)を必要としているから。
2つ目は、生活には金がかかるからです。
- 社会を維持するためには、労働が必要(社会のため)
- 社会の中で生活するには、お金が必要(自分のため)
私たちは誰かの労働の成果を、お金を出して買うことで生活をしています。
これが、今の社会の仕組みです。
この仕組みはそう簡単に変えることはできませんが、「仕事とのちょうどよい距離感」は見つけることができるはず。
「働きたくないけど、ずっとフリーターのままでいいのか不安…」
「正社員になりたいけど、仕事を続けられるか心配…」
そんな気持ちを抱えているなら、まずは働く意味を整理し、自分にとって無理のない働き方を考えてみませんか?
この記事では、働くことの本質を考えながら、無理なく仕事を選ぶためのヒントをお伝えします。
社会を維持するためには、労働が必要

「世界は誰かの仕事でできている」
缶コーヒージョージアでお馴染みのキャッチコピーですが、そのとおりで
社会は多くの人の「仕事」によって支えらています。
私はこの事実をよりリアルに実感するために道路が無い世界を想像することがあります。
そこに広がるのは森や草原、あるいは荒野で、あったとしても自然とできた獣道があるくらいでしょう。
まるで原始時代のような世界です。
もし、働く人が全くいない世界だったならば、私たちの生活レベルは相当低いものだったことでしょう。
道路もガスも電気も上下水道も、それを作り、維持管理する人が居て初めて使うことができます。
あなたがこのサイトを見るために使っているスマホやパソコン、あるいはタブレットだって同様に、
それを作り売ってくれる人がいるからこそ、自分で作る方法がわからなくても使うことができます。
働くということは、このように生産者として社会を支える側に回るということになります。
社会の中で生活するには、お金が必要

働いて社会に価値を提供するともらえるお金は、自分の生活を営んでいくために必要なものです。
自給自足で生活をするのであれば、お金は必要ないかもしれませんが、そうするとほとんどの時間と労力を自分が生活をするための衣食住の調達に使うことになります。
うまく調達できればいいですが、誰にでも得意なことや不得意なことはありますから、満足に調達できないリスクだってあるでしょう。
一方で、お金があれば、衣食住を調達するのが得意な人から買うだけでそれらは手に入ります。
自給自足そのものが人生の目的で、一番やりたいことだという人は例外ですが、
一度しか無い、限りある人生の時間を無駄にしたくないのであれば、働いて得たお金で生活していくのが最も効率よく自分の時間を使える生き方になることでしょう。
お金のために仕事をするなんて、ストレスも多いし正直やりたくない、めんどくさい、という気持ちはかなり同感ですが、自分が社会へ貢献した対価として得たお金で、自分も社会から恩恵を受けるのが、実際は最もイージーな生き方です。
歯車になれるような仕事を選べ

じゃあ、自分はどんな仕事をすればいいのか?というと
仕事をする上で最も意識すべきなのは、歯車としてバチッとハマること。
会社員ならば会社の歯車として、求められている役割をきっちりこなすのが重要です。
歯車なんて…と一見ネガティブなイメージがあるかもしれませんが実際は逆で、
仕事の役割が社会を支えることである以上、世の中は歯車として機能しない人は稼げない仕組みになっているのです。
これは社長のような経営者だって例外ではありません。
世の中が求めていないビジネスをいくら一生懸命やっても、その製品やサービスを買う人がいなければ1円も稼げないで終わります。
結局のところ、仕事というのは何をやりたいかよりも、誰が何を求めているかが一番重要ということになります。
好きな仕事で生きていけるのは少数派

自分のやりたい仕事と自分の能力が、社会の求めていることと一致するかは運次第になります。
つまり、自分がやりたい仕事に過度に固執するのは、確率が低いことに人生を賭けることになるのでリスクが大きい選択だということです。
好きか嫌いかよりも、世の中のニーズと、自分の能力がマッチするかどうかを重要視して仕事を選ぶことができれば、より少ないストレスで社会に貢献してお金を稼ぐことができます。
なので、もし興味ある仕事とは少し違う仕事を提案されたとしても、チャンスをもらえたのならとりあえずそこで働いてみて、実業務のなかで自分の能力に合っている仕事か確認してみるのが良いでしょう。
世の中は自分が思っているよりも多種多様な仕事があるので、最初に自分が想定した仕事の中だけで自分にあった仕事を探すのは難しく、想定していなかった仕事の中に自分にとっての天職があることも十分に考えられるからです。
仕事とのちょうどよい距離感

それでも自分の好きなことを仕事にしたいのであれば、初めは稼ぎが少なくなることを覚悟して仕事を選ぶことになります。
お金を稼ぐことを重視するのであれば、仕事は生活するためのお金を稼ぐ手段くらいに割り切って、社会の求めることと自分の得意がマッチするものを選ぶことになるでしょう。
やりたいことを仕事にして生活が成り立てば最高ですが、実践できている人はかなり少数派だと思うので、仕事は仕事としてやって、好きなことや夢を追うことは仕事以外の時間で、趣味の時間でやりつづけるという戦略を私はオススメします。
やりたいことの時間がかなり限られてしまうというデメリットはある一方で、生活を維持するお金は得られているので、一生をかけてじっくりと自分の好きなことに継続的に取り組めるというメリットがあります。
続けていれば、いまの自分では無理でも、継続によるスキルアップや時代のニーズの変化によって、趣味でやっていた活動が仕事にできるレベルまで到達する可能性だってゼロではありません。
社会が求めていることは、求められているうちに仕事としてやってお金にする。
好きなことは一生をかけてじっくり取り組んで、楽しみながらスキルを向上させる。
これぐらいのバランス感覚で、ちょうどよく割り切って仕事と向き合うことができれば、自分にとって無理の無い働き方をすることが出来るでしょう。